株式会社Aetas(本社:東京都渋谷区、代表:渡邊 光)は、2026年10月より、社会福祉法人美幸会が運営する特別養護老人ホーム「かさかけの里」(群馬県みどり市)の協力のもと、介護施設向け居室常駐AI「NightShiftOS」の実施設における開発・検証に着手しました。
本取り組みでは、実際の介護現場の業務や利用者の生活環境に即したAIシステムの開発を進めるとともに、人とAIが協働することで、職員の負担軽減とケアの質の維持・向上を両立する夜勤運用の実現可能性を検証します。
背景:介護施設の夜勤が抱える構造的な課題
介護施設では、少人数の夜勤職員が多数の利用者を支える一方、ナースコールへの対応、巡視、排泄介助、記録など、多様な業務を並行して担っています。
近年は見守りセンサーなどのテクノロジー導入が進んでいますが、異常を検知した後の状況確認や対応判断は依然として職員に委ねられており、必ずしも十分な業務負担の軽減につながっていません。
Aetasは、単に異常を検知・通知するのではなく、AIが状況確認や一次対応の一部を担い、職員が本当に必要なケアに集中できる仕組みが必要だと考えています。
開発・検証の内容
Aetasが開発する「NightShiftOS」は、各居室に常駐するAIが、センサーや音声による情報をもとに利用者の状況を把握し、必要に応じた声掛けや状態確認、職員への情報共有を行う夜勤支援システムです。
今回の開発・検証では、施設職員の協力を得ながら、主に以下の機能と運用方法について検討・評価を進めます。
- 居室AIによる一次対応:利用者の状態に応じた声掛けや応答確認など、AIが安全に担える業務範囲の検証。
- 夜勤職員への対応支援:AIが取得した情報をもとに、対応の必要性や優先順位を整理し、職員の判断を支援する仕組みの検証。
- 対応状況の記録と運用改善:発生した出来事から職員の対応、その結果までを記録し、継続的な業務改善につなげる仕組みの検証。
開発・検証は、安全性と利用者のプライバシーに配慮しながら、対象居室や機能を限定して段階的に進めます。
また、技術的な動作だけでなく、実際の夜勤業務における負担軽減効果や、職員・利用者にとっての使いやすさについても評価します。
今後の展望
Aetasは今回の取り組みを通じて、実際の介護現場で安全かつ継続的に利用できるAIシステムの開発を進めます。
将来的には、AIが担える業務と人が担うべきケアを適切に組み合わせることで、介護職員の経験や人数だけに依存しない、持続可能な施設運営の実現を目指します。
少子高齢化が進む社会においても、一人ひとりに必要十分なケアを届けられるよう、Aetasは介護現場とともに、人とAIの新たな協働のあり方を追求してまいります。